【うお泊】奄美視察レポート vol.1

奄美大島のマングローブ林
奄美大島のマングローブ林

農泊事業と関わりある取り組みを視察に奄美大島へ

1月15日から3泊4日で農泊事業に関連する体験や宿泊を視察に行きました。直前までうお泊やくしまメンバーでも視察へ行くかどうかで散々議論を重ねました。そんな中、最後は視察へ行くと決めてからは、屋久島から奄美大島ということで鹿児島県内の移動ではありましたが、感染症対策をしっかりして、現地へ向かうことになりました。


奄美大島のマングローブをカヌーで漕ぐ

屋久島から奄美大島へ行く直行便はなく、一度鹿児島空港を経由しなければならないので、なかなか乗り換えの時間が合わず仕舞いとなりました。そのため、初日は、ほぼ移動に費やすことになり、体験などをする時間が取れませんでした。

 

2日目は朝から最初の体験視察に。体験ツアーを開催しているマングローブ茶屋さんにカヌーツーリングのんびりコースをご案内してもらいました。役勝川を出発して、住用マングローブ林をカヌーで漕ぎました。オヒルギ、メヒルギが群生する森は、屋久島にはない風景で、ポイントポイントでガイドさんの自然解説を聞きながら、約1時間半ほどの体験となりました。小さいお子さん用のライフジャケットなども用意されていて、手軽な体験を手軽な料金で体験することができました。観光で訪れるお客さんは、ちょっとした空き時間に何かできないか?と考えることも多く、空いた時間ですぐにできる体験プログラムは、お客さんにとっては非常に魅力的だろうなと感じました。うお泊やくしまでも、コンセプトを貫き通す体験プログラムをしっかりと作る一方で、誰もが関わりやすい体験プログラムも必要ではないかという気付きも得られる体験でした。

 

お昼からは、車で場所を移動して、奄美大島は大和村の国直集落へお邪魔しました。国直集落についてからは、NPO法人TAMASUの中村さんにご案内をして頂きました。最初は、郷土料理作りの体験から。奄美大島の郷土料理と言えば鶏飯(けいはん)。今回は、国直集落で作られる鶏飯を一緒に作りました。トッピングにたんかんの皮が入っていて、屋久島での名産となっているたんかんだけに親近感を感じました。昨年のそれぞれの観光動向などの近況の意見交換をした後に、国直集落の散策体験をご案内をしてもらいました。フクギの小道を歩きながら、集落の文化や歴史について解説をしてもらい、今と昔も変わらないものもあれば、価値観の変化とともに変わっていってしまうものがあることを集落散策で教えて頂きました。それでも、集落として、何を残していきたいのか、集落の想いを大切にしながら、様々な活動をされている中村さんの姿勢には学ぶべきところがたくさんありました。公民館に戻ってからは、NPO法人TAMASUの運営や農泊事業への取り組みについて具体的なアドバイスを頂きました。

 

この日の宿泊は、中村さんにおすすめ頂いた国直集落にある民宿さんごビーチさんにお世話になりました。島の魚を使った夕食をご馳走になり、食事を終えた後は、奄美大島の魚食事情などについて色々とお話をお伺いしました。 お互いにこれからの奄美大島そして屋久島の観光の未来を語り合い、有意義な時間になりました。

 

NPO法人TAMASUの中村さん、民宿さんごビーチさん、ありがとうございました!