屋久島で一本釣り漁師をしている「遊漁船さかなのもり」と薪で五右衛門風呂を焚き、ロケットストーブでご飯を炊く、昔ながらの屋久島の暮らし体験を提供する「漁師の暮らし体験宿 ふくの木」のコラボ企画です。
漁船に乗って海からの屋久島を眺め、漁師の丁寧なレクチャーのもと釣りを楽しむ、そして、「ふくの木」へチェックインして、自分で釣った魚をさばいて食べる。そんな原体験を楽しめる1泊2日の宿泊プランです。
魚が好きなあなたも、魚は料理するのがちょっと面倒というあなたも、この体験をすれば、きっと普段は味わえない新たな「美味しいの世界」が待っています。
釣って、さばいて、おいしい体験。うお泊やくしま第1弾体験ツアーへのご参加をお待ちしています。
◆1泊2日ツアー体験料金(一人当たりの料金です)
2名1泊¥40,000 / 3名1泊¥50,000/ 4名1泊¥60,000
※上記の料金には、遊漁船によるクルーズ体験代、漁師の暮らし体験宿ふくの木1泊2日宿泊代、魚さばき体験代を含みます。
※天候や海況により、体験内容を変更または中止することがございます。
◆持ち物・服装について
遊漁船乗船の際は、長くつまたは濡れても良い靴、レインウェア上下、日焼け防止のため帽子やサングラスもあると良いです。飲み物、酔い止め。
ツアー前日夕方、港の場所と集合時間の打合せをして、当日は安房港へ集合。港にはトイレもあるので、心配な方は出発前に済ませておきましょう。えびす様に航海の安全を願ったら、遊漁船へ乗り込みます。出発前に、海での安全レクチャーと釣り講習をしますので、初めての方でも安心して参加できます。尚、船酔いが心配な方は、前日は早めの睡眠を心掛けて、当日は朝ごはん食べて酔い止めを飲むなどの対応をおすすめします。
さあいよいよ屋久島くろしおクルーズ出発です。遊漁船のエンジン音とともに港を離れ、沖へと航海の旅のはじまりです。お天気に恵まれれば、目の前には、屋久島の急峻な山々が姿を見せてくれるでしょう。縄文杉や白谷雲水峡などをトレッキングされた方でも、海からの屋久島の風景は一見の価値ありです!漁師のガイドで安房周辺の町のこと、屋久島の山岳のことなどを教えてもらい、遊覧船気分でクルーズを楽しんじゃいましょう。
漁師ガイドは、その日の風や波、潮の状況を見て、皆さんを釣りスポットへご案内します。釣りレクチャーのおさらいをしてから早速釣り体験スタートです。はじめての釣り体験でも楽しんでもらえるように、漁師ガイドが優しくアドバイスをしますので、ご安心ください。見事に魚が釣れれば、今日の晩御飯が楽しみですね。さあみなさんは、どんな海の幸との出会いに恵まれるでしょうか?
遊漁船体験を満喫したら、釣り上げた魚を持って、「漁師の暮らし体験宿ふくの木」にチェックイン。安房から車で10分ほど走り、森を抜けるとヤギのこかげちゃんがお出迎えしてくれる。漁師の漁具倉庫をリノベーションしてできたふくの木に入ると、漁師の漁具や海にまつわる品々が展示されている。そよ風を感じながらハンモックでしばしリラックスタイム。こんな時間の過ごし方も、島の暮らしを感じられるかもしれない。
「ふくの木」の暮らしは、火おこしからはじまる。まだ外が明るいうちに、五右衛門風呂を焚き始め、ロケットストーブでお湯を沸かす。都会では味わえない異日常を存分に楽しめるのが魅力。晩御飯の準備は、まず自分が釣り上げた魚の鱗取りからはじめる。鱗取りが終わったら、ふくの木のトモ兄が魚さばきのレクチャーをしてくれる。魚のアラも捨てることはなく、潮汁にして、魚を余すことなく食べ切るのが、ふくの木流だ。
ボタンひとつでお湯が沸く時代。でも、ふくの木には、便利な設備は何一つありません。お風呂を沸かし、ご飯を作る、そんな暮らしをともに作っていく中で、気づくことや学びがあると思っています。ちょっと時間はかかるかもしれない。ちょっと手間はかかるかもしれない。でも、というかだからこそ、感じられるお風呂の温もりや、ずっと噛みしめていたくなるほどの美味しいご飯の味に気付けるのだと思います。
船に乗り、漁師の暮らし体験をして、気づけば外は真っ暗に。夜空には満天の星空が広がることもあります。自分でさばいた魚で作ったお刺身をテーブルへ並べ、ご飯と潮汁を取り分けたら、海の幸の恵みに感謝を込めて、”いただきます”。きっと忘れられない異日常体験となるはずです。
晩御飯を食べ終え、庭で星空を眺めていると、どこからか三線の音が聴こえてくる。トモ兄が笑顔で、「島人の宝」を弾いている。どこか懐かしい音色だ。ウトウトしている私に、そっと毛布を掛けてくれた。今日はもう寝よう。明日はどんな一日になるだろうか。